東石切の家


コンセプト
この住宅が建つ東石切は、生駒山が間近に迫った古い住宅街です。奥様によれば『関西の巣鴨』と呼ばれているとのこと。このエリアの大きなお屋敷跡をいわゆる「ミニ開発」で8つほどに細分化して宅地として売り出された分譲地です。近隣の土地は、若い世帯向けの不思議なデザインや色の規格住宅が建てられているなか、この住宅はこれらの住宅とは縁を切って、古き良き雰囲気を壊さないように配慮しました。
まず、長方形をモチーフにして奇抜な形状を避けることとしました。黒いガルバリウム鋼板の外壁は、焼き杉壁や黒漆喰の壁を思わせます。
古来、『窓』は『間戸』であったという説もありますが、この黒い壁に『間戸』を配置しただけという、いたってシンプルなデザインとしました。
建物概要
主要用途 | 専用住宅 |
所在地: | 大阪府東大阪市 |
敷地面積 | 190.12㎡ |
延床面積 | 104.59㎡ |
構造・規模 | 木造在来工法2F建て |
施工 | (株)藤工 |
設計期間 | 2005.10~2006.05 |
施工期間 | 2006.05~2006.07 |
写真撮影 | ミサオケンチクラボ |