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安藤忠雄×渡辺豊和


プログラム
1.高口恭行長老による挨拶
2.文象先生からモンちゃんへ 渡辺豊和
3.70年代・大阪・建築設計から 安藤忠雄
4.対談:世界のなかの国土像、設計像 安藤忠雄×渡辺豊和
5.会場とのディスカッション
16日の午後5時より上記の内容の講演会に滑り込みセーフで来場。
場所は大阪市天王寺・一心寺・日想殿でした。
立ち見も出ているほどでした。
一心寺はおよそ10数年ぶりに訪れました。
確か、隈研吾さんの講演会に行った以来。
あのころは、今では想像出来ないようなポストモダンの申し子的作品を
世に送り続けていた頃で、会場からは数々のブーイングとも言える質疑と、
それに対するディスカッションが繰り広げられて、なかなか聞き応えのある内容だったことを記憶しています。
今回の講演会は・・・。
いくつになってもやんちゃなオヤジ(スミマセン失言デス)である
安藤さんと渡辺さんの対談がおもしろかった。
音響効果が悪いのか、半分聞き取れないところもありましたが。
私が渡辺さんに習っていた頃は1990年。
よく、講義中に安藤さんの話が出ていたように思います。
自分が建築の世界に安藤さんを引っ張って来たと言ってらっしゃいました。
そのころは、渡辺さんが有名な建築家だなんて全然知らなかった失礼極まりない私は、なんとなく半信半疑で講義を聴いていたような・・・。
そんな師弟関係の二人の対談。
研ぎ澄まされたプランとデザインと光と影とコンクリートの安藤さん。
感覚の赴くまま流線的で造形的でいて少しのウィットが入る渡辺さん。
70年代から90年代はとても建築がおもしろかったと二人はおっしゃっていました。近年、おそらく今後は非常に密接に経済と建築がからみあっていくだろうとも。すこしでも面白いものを作る建築家が出てくると、すぐにスポンサーがついてコマーシャル化してしまう。そしてうずもれてしまう。
思想をもって建築を行うものが出てきにくいとも・・・。
思想をもって建築する。
日々、仕事に追われる毎日を送っている今日この頃。
「建物」ではなく、「建築」を想う時間を過ごしました。(さ)

2006-09-16 | Posted in OLD BLOG
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