法の矛盾
再度役所へ打ち合わせ。
今回は適合判定に関することである。
計画の概要は、
1981年の新耐震基準以降の中階段式共同住宅にS造EVシャフトを
増築するという工事である。
前年度の6月20日の基準法改正により、
ややこしい解釈を余儀なくされている。
今回の計画についての最大の焦点が、
既存建物が現在の法律に則っている建物か否かである。
適法ならば、
増築部分がS造4階建て以上増築となるために適合判定が必要となる。
1方、
既存建物が適法建物で無い場合、増築部分も含めて1棟扱いとなり、建物全体が不適合建築物となって適合判定を受けないで良いとのこと。
但し、不適法の建物であるため、耐震診断は必要であるのだが、
既存建物が81年以降の壁式RC造であるため、恐らく耐震診断を受けても○適をうけられるとのこと。
なんだかとっても矛盾しているのである。
あくまでも構造的にということだが、
法が意匠的考え方を構造に無理やりこじつけているから矛盾が生じるのだと
構造担当の審査官の方が言っておられた。
「完璧でない人間が作った法は完璧ではない。」
Byデスノート the Last name/夜神総一郎より
(さ)
2008-02-12 | Posted in OLD BLOG
コメント2件
sakiko | 2008.02.15 9:51
マジですか~。
な~んやそれ。
はっきり言って無の局地ですなぁ。適合判定。
構造事務所の怒り伝わります。
怒りを通り越して、笑いが込み上げてきました。
法律ってなんなんだ~
futo | 2008.02.14 21:03
まいど。話題に食指が動いてしまった・・。
構造計算プログラムで認定プログラム(いまだ未リリース)を「使えば」適判いき。
非認定(現行のやつ)を使えば適判いかない(笑)
こんな設計ルートもある。
だれが認定プロつかうねんっ!
昨日の朝刊にはっきりと国交笑の「失政」と書いてあったよ。>法改正。
この前小さいS造3階住宅を適判覚悟で(部材でかくなってプランが実現出来ないから)申請だしたら検査員にプラン変えて適判行かないルートを勧められた・・・。大きなお世話。
by もろに法改正の煽りをくってる構造屋