大阪中央郵便局
「日本における近代建築の原点」
~吉田鉄郎の作品:大阪・東京ふたつの中央郵便局庁舎~
大阪梅田の大阪センターまで講演会へ参加してきた。
大阪駅前に1939年に築造された、建築家・吉田鉄郎の作品である。
昨今、東京中央郵便局と並んで建替え問題が勃発している。
経済性を考えてのことらしい。
なんでもかんでも古いものは残さなきゃいけない風潮は賛成できないが、
建築的に、都市的に、町並み的に意味性のあるものは是非とも残すべき。
じゃあその基準は誰が決定するのか?
講演会の帰りに中央郵便局に立ち寄ったが、外装のくすんだ色が重く、
内装の非常に無機質な味気ない空間も気になった。
闇雲に存続するだけではなく、多少のリニューアルは必要だと思った。
近代建築は一部だけ残しても無駄。
全てを残さなければ建物全体の構成が狂うとのこと。
存続させるか壊すかの二つに一つ。
壊してしまうのは簡単。
その前に、まだまだ様々な視点から立場からの論議が必要と思われる。
(さ)
2008-09-13 | Posted in OLD BLOG