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突然の悲しみ

ラボを立ち上げる前、アタシが現場監理のお手伝いしていたお仕事。
施主であられたS眼科医院のS先生の突然の悲報を受けました。
大阪土佐堀にある築90年近いクラシックなビルでよく撮影にも使われていたという建物。
内部を前面改装し、クラシックの中にもモダンなテイストを取り入れたデザインは先生そのものでした。当時70を超えられておられましたが、長身でおしゃれでかっこよく、お話がウィットに飛んで面白く、素敵な先生であられました。私の憧れで大好きな先生でした。施主様を大好きだなんておかしいかなぁ。
先生のお父様も眼科の先生でいらっしゃったので、そのまま医院を引き継がれたS先生。
一度、「もし、眼科の先生になってられなかったら何になりたかったですか?」と不躾な質問をさせていただいたら、「僕は指揮者になりたかったんだよ」と、茶目っ気のある表情で答えられたのが今でも忘れられません。
当時、眼科で使われていらしたソファ2脚とレコード収納用の家具を厚かましくも頂いた私。今でも我が家のメインのインテリアです。
友人知人を招くたびに、「これ、どうしたの?」と聞かれます。その都度、得々と先生のお話をしておりました。これからも大事に使わせていただきます。

今日、奥様とお電話でお話しました。悲しい悲しい悲しいです。
また、医院にいらしてね。と涙ながらにおっしゃって下さった奥様。
絶対に行きますから。
先生も待っててくださいね。

 

(さ)

2012-12-09 | Posted in OLD BLOG
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