K邸
コンセプト
施主から求められたイメージが「居酒屋」でした。
明るすぎずかつ暗すぎない空間、生活感を隠しながらもかすかに感じさせる、という微妙なニュアンスの空間を目指しました。
外観は黒に近い暗茶色の鋼板で覆って、窓は最小限にとどめました。
これは、南側に高層のマンションが建っているためプライバシーを確保するためです。
無機質な外観から一転して、内観は人間味あふれる素材を多用しました。
玄関とひとつながりの暗色タイルの土間は、ここが住宅であることを忘れさせてくれます。
小上がりのフローリングはチークのオイル拭き仕上げは、手触りよく温かな雰囲気を空間にもたらします。
きれいな柾目のタモ突板家具と、火山灰の左官壁の粗い手触りは、空間に繊細と無骨の好対照のリズムを与えてくれます。
太鼓張り障子から柔らかな光が漏れ、空間をほのかに照らしてくれます。
建物概要
主要用途 | 専用住宅 |
所在地: | 兵庫県芦屋市 |
敷地面積 | 137㎡ |
延床面積 | 126㎡ |
構造・規模 | 木造在来工法/2F建て |
施工 | (株)出崎工務店 |
設計期間 | 2006.05~2007.03 |
施工期間 | 2006.04~2007.11 |
写真撮影 | ミサオケンチクラボ |