高知建築研修旅行 ~1日目~
行って来ました高知の旅。
同業お友達のK夫妻と共に車で巡る建築ツアー。
日曜日の朝、姫路駅9時。J氏の運転でいざ高知へ。
姫路駅から約3時間半の道のり。
四国の南北が一番薄くなっているところを高速道路で一気に南下。
途中の山間はあちらこちらに雪が残る。
お昼過ぎに高知市内到着。
さっそく高知名物「鍋焼きラーメン」を食す。
今回、各々が行きたいところをピックアップして組んだ旅程は、
いささかハードスケジュール(あっ、いつもか・・・。)
先ずは、高知といえばここでしょ的な内藤廣氏設計「牧野富太郎記念館」。
1999年竣工。
流れるような曲線が美しい。
移動中によく目にした竹林が中庭に効果的に植栽されていた。
少し車で移動して竹林寺へ。
敷地内に建設された納骨堂を見学。
堀部安嗣氏設計。
2012年竣工。
ぐっと低く押さえられた勾配の緩い屋根は一瞬で厳かな気分になる。
厚さ19㎜で構成された手摺が潔くていい。
平板の瓦屋根の小端立てが新鮮だった。
お次はぐっと南の「坂本龍馬記念館」へ。
高橋晶子氏+高橋寛氏/ワークステーション設計。
1991年竣工。
90年代。時代はバブル。
当時、雑誌で見たときはけっこう衝撃的だったなぁと回想。
あれから20年と少し。まだまだ挑発的な外観とは裏腹に、
内部空間は少々残念大賞になっていた。
突き出たガラスBOXから望む景色は絶景だった。
そして本日の最終目的地「アンパンマンミュージアム」へ。
スタジオナスカ設計。1996年竣工。
スタジオナスカさんの作品を実際に見学するのは始めてかもと我々。
外観はおよそ子供のための建物とは思えないそっけなさ。
内部に入ると3層吹き抜けの空間にアンパンマン、その他の面々が飛んでいて、
中央にある階段も手伝ってか舞台の一幕のようだった。
大きな前面階段とは別の階段は厚鉄板の手摺。
これは握ったらケガするね的なデザインがよかった。
最上階にあるギャラリーはアンパンマンが完全にARTになっていた。
全てやなせさんが油絵で描いたかなり大判な作品の数々は幻想的で意味性のあるものばかり。
色使いやモチーフがどこか物憂げな感じがよかった。
巨大な階段の一角に設けられた図書コーナーがいい感じ。
敷地内の踏み石がアンパンマンになっていた。
これは踏めないよー。
そして時刻は17時を軽く過ぎ、今晩のお宿。
これまた高知といえばの「オーベルジュ土佐山」へ。
今回はドライバーJ氏にすっかりお世話になる。
宿に向かう間のこれでもかとケンカを売ってきた山道。
山間の急カーブの谷側にガードレールが無いんだもの。
そこをスイスイと駆け抜けるJ氏。尊敬。合掌。
そして日暮れ前に宿に到着。
めちゃくちゃ良かった。
今回は「ハナレ」を2棟予約。
70㎡ワンルームの客室は迫力があってGOOD。
客室にはつり橋で渡るアトラクションもあってそれからお料理も最高。
イイでしたよここ。
ほろ酔いトークをしてから各々のお部屋にて爆睡。
(さ)