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ポリ マイレア邸

昨日に引き続き、旅の中での小旅行。
ある意味今回の旅の最大の難関マイレア邸。
とにかく行きにくくて有名なアアルトの代表作。
なぜに、最果ての地へ2日連続・・・。
まったくクレイジーな建築バカ旅行者。
だって、日本での予約で先方が「この日のコノ時間じゃないとダメ」
なんて言われたので仕方がない。
6:30AM ヘルシンキ中央駅発。
今日は昨日のうちに座席予約してある。
これで安心ね♪
と、思ったのもつかの間。
・・・。
ゲっ・・・。(やな予感)
おもむろにバックの中をみる。
許せハジメ。
あたしゃバカだよ。
最寄バス停からの現地地図忘れた。
・・・!。
ハジメの顔一瞬蒼白。
大丈夫♪アタシ昨日じっくり地図みてるからだいたい分かるって。
(さ)の体内GPSに任せなさいと毎度お馴染みのアタシの根拠の無い自信を押し付けた。
(前述、「とにかく行きにくくて有名なアアルトの代表作」をお忘れなく・・・。)
ポリへは途中タンペレで乗り換え。

9:37AM ポリ駅着

本日快晴なり。

まずは最寄り駅ノーマルク行きのバス停を探す。
そのあとインフォメーションを探す。
残念なことに、インフォメーションのお姉さんは「マイレア邸」を知らなかった。
こりゃー本格的にアタシの体内GPSに頼るしかない。
と、思った私を全く無視して堅実的な(は)は、おもむろにフィンランド人に聞いている

おいっ、そりゃ人間じゃないっ!人形だー!
おーおーはじめ君。ようやく余裕が出てきたね。
ようやく、マイレア邸最寄り駅であろう(なぜか「あろう」に変わっている)ノーマルク行きのバスを発見し、運転手さんにも確認。(マイレア邸は知らなかったけど・・・。)予約時間にまだ余裕があるので、少しポリの街を観光。
バスに載ること20分。思ったより近かった。
しかもいかにもマイレア邸に続く道も発見。(←ブログ掲載済)
今日もあいにく雨模様だったが、たどり着いた嬉しさで足取りも軽い。

並木道を抜けて、脇道に折れる。((さ)の体内GPS作動中・・・。)
バス停からさて、15分程度か?
林の中からマイレア邸が我々を艶やかに出迎えたのであった。

予約時間は14時半。
30分ほど早く着いてしまった。
呼び鈴を鳴らすと中から女性が出てくる。
まだ先客の見学者が居る事と私たち以外に2名の予約客がまだ到着していないので申し訳ないけど外観を見て廻っていただける?とのこと。
よっしゃー板前。雨の降る中、写真タイムとする。




ようやく30分経過。
再び玄関へ。
いよいよ内部を見学。
残念ながら内部は撮影禁止であった。(居住者がいらっしゃるため)
遅れてフィンランド人の母子が来る。
私たちのために案内は英語である。
ランダムに配された柱は、構造的なものであったり単純に意匠のためであったり、設備のための配管だったりするという。
それらが窓から見える木々のように見え、森の中の住宅は文字通り森に溶け込んでいるかのようだった。
驚くほどの広さのまさしく豪邸(2階はプライベートのため見学不可だったけど)。
たっぷりとした広さのリビングに緩やかな階段。
気持ちのよさそうなサンルーム。
こんな豊かな空間があってこそ真の豪邸なのだと思った。
ハジメ曰く「村野藤吾」のようだと。
アアルトの良さは写真では絶対伝わらない手触り感と素材感がある。学生の頃だったら絶対分からなかっただろうな。この良さは。
フィンランド人母子の母はどうやら建築マニアのようであった。
カルロ・スカルパも知っていた。なぜか神戸ビーフも・・・。
写真が美しいからといって、斉藤裕氏の撮りおろし写真集(マイレア邸/けっこう巨大)を購入されていた。
関係ないけどなんだか嬉しかった。
こぼれ話を少々。


建物の外にたまに3面靴磨きブラシ

雨水は、なぜか歩道を横切り車道へ流されている。

アパートの近く(徒歩1分)のKamppi駅

今日は、唯一日本から持ってきていたレトルトカレー。
(さ)

2010-09-16 | Posted in OLD BLOG
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