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材の力

朝、湖北オーベルジュリノベで使う予定の「箔」のメーカーの方が来られた。

「箔」と言えば、金沢が有名だがこの会社は広島県にある。
創業100年を超える老舗の会社である。
遠方のところをわざわざ当社まで来てくださった。
まだまだお若い企画室長殿より直々に説明を受ける。
工程のこと、職人技のすごさ、海外の施工例などなど大変興味深いお話ばかりで、
気がつけばお昼を過ぎていた。


実際の[箔]。ミクロの世界の薄さ

先日の突板化粧合板さんもしかり、材料に対する意気込みが半端無い。
ただ闇雲に製作するのではなく更に一歩進んでどのように使用するかを考えていらっしゃる。


古来の技法に独自のアイディアと業で建築材料として使用可能。
ただ、日本の消防法とは毎回戦っていらっしゃるらしい。
金属なのに・・・。燃えないのに・・・。

また、デザインに対する知識も豊富で、
建築デザインの情報量はほぼ我々と同じといって良い。
 (先日の安多化粧合板さんも同じであった。)
老舗だから、昔かたぎの技だからとそこに胡坐をかいていてはダメ。
日本の文化が廃れていっているのはほぼそのため。
今の時代を敏感に感じ取り新たな提案が出来る材、そして会社が生き残っているのだと痛感したのであった。
(さ)

2012-12-20 | Posted in OLD BLOG
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