越後妻有アートトリエンナーレ2012 二日目
十日町~川西エリア
おいしい新潟の朝ごはん。
なんてったってお米が半端なく美味しいのであります。
ま、お部屋にトイレが無かったのも許そう。
さて、本日の旅程は十日町エリアを中心に廻る。
各施設、作品は朝10時にオープンである。
終わりは大体が午後5時。
なので外に置かれている彫刻作品を中心に廻るために朝9時前から行動開始。
JR下条駅
作品:[下条茅葺きの塔]
作家:みかんぐみ+神奈川大学/曽我部研究室
モリモリモリと重なった茅葺屋根が滑稽で面白かった。
ここは9時にオープンだったので中も見れた。
やっぱし中が見れないと面白くないものね。
Soil Museum [もぐらの館]
閉校した小学校を「土」を体感する空間に。
「土」だから「もぐら」?はて?
かなりの力作揃いの作品群。
なかでもアタシが気に入ったのは、
作品:[今度生まれて来る時も、また]
作家:本多裕紀
とにかくきれかった。
自然界の蓮もほんとに綺麗で幻想的だものね。
ゆらゆらと揺らぐ白い蓮が空間を浄化させてくみたいだった。
もぐらの館から車で少しばかりバックして[うぶすなの家]へ
100年近く前に建てられた茅葺のきの古民家をやきものの美術館として再生。
地元のおばちゃんがレストランも切り盛りしてる。
人里はなれた村々が、アートによって再生されているって素敵なこと。
おばちゃんにおしえてもらって次の工程は、
作品:[胞衣-みしゃぐち]
作家:古郡弘
大雪と地震のために屋根が崩落。2011年に改修工事が完了した作品。
屋根が無いためか古代遺跡のよう。
道路からのアプローチのワクワク感がよかった。
この地域では大雪が降るときは5、6mも積もるらしい。
そのために、家々の屋根の形状がここ関西とは全く違う。
急勾配の片流れ屋根が多い。
あと、農機具や資材を置くための納屋の屋根の形状が面白い。
まぁるくアールの形状がなんともユーモラス。
作品の移動中にこんなものも・・・。
てか、これもアート作品のひとつでした。
その名もズバリっ、
作品:[かまぼこフェイス]
作家:開発好明
思わず全家屋を激写してしまいました。写真はごく一部ね。
まだまだ廻ります。
これはほんとにきれかった。
作品:[再構築]
作家:行武治美
丸い鏡で覆われた古屋。
廻りの自然が映し出されてきれい。
中も屋根裏もミラー、ミラー、ミラー。
実は先着客人がいらしたので、外回りか見ようとしたら、
ちょこっとネタバレがあって残念だったのです。
スコーンと抜けた外壁から中が見えちゃったのね。
次に、大物ジェームス・タレルの[光の館]へ
道すがらもアレヤコレヤのアート作品を見ながらだったので3時45分に到着。
この絶妙な時間。実は4時に閉館だったのです。しぇー。
危ない危ない。しかも館内を説明してくださる案内も最終。ギリでした。
タレル作品は金沢21世紀美術館やら直島やらと、なんやかんや見てますので、
さほど驚きもせず。
ただ、ココのすごいところは屋根が開閉式でお昼と夜との表情が異なること。
屋根の開閉も実演してくれた。なかなかの迫力。
また、この建物は宿泊も出来る。
本当は予約確認はしてたのだけど、まー前日に行こうと決めた今回の旅。
定員オーバーだったのは言うまでもない。
最後は、越後妻有里山現代美術館[キナーレ]
圧巻は、クリスチャン・ボルタンスキーの[No Man’s Land]
この美術館。原広司設計の回廊式の美術館で巨大な中庭空間がある。
この作品の迫力にただただ圧倒。
巨大なクレーンが古着たちを高く吊り上げては落とすの繰り返し。
不気味な心臓の音?のBGMで怪しさ倍増。
物が多すぎるこの社会。一方では貧困にあえぐ発展途上国の人々。
この矛盾する世界に何を想う・・・。
その後、
更にくまなく十日町の作品群を見て周り、かなりの充実感と疲労感を感じ宿に帰る。